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ペレ(Pele)は、ハワイに伝わる火山の女神。ペレホヌアメア(「聖なる大地のペレ」の意)、ペレアイホヌア(「大地を食べるペレ」の意)、ペレクムホヌア(Pele-kumu-honua、「大地の源」の意)という呼び名でも知られている〔『ハワイの神話』33頁(「story02. Akua Wahine 女神」)。〕。 ハワイの神々の中ではもっとも有名とされ、炎、稲妻、ダンス、暴力などを司るとされる。美しく情熱的だが気の荒い女性で、嫉妬や怒りから人々を焼き尽くすとして畏怖の対象とされている。またペレの好物とされる特定の食物(オヘロと呼ばれる野苺の一種など)を食べることはカプとして固く禁じられている。 == 系譜 == ペレの出自については諸説あるが、一般的には大地の神ハウメアと天の神カネホアラニの子とされる。鮫の王、海の女神など、多数の兄弟がいる〔。 もともとは南の島(タヒチともサモアともいわれる)に生まれ育ったが、天啓によって海を渡りハワイの最北端にあるニイハウ島へとやってくる。その際に同行したきょうだいが長兄のカモホアリイ、弟のカーネ・ヘキリ、らであった。またペレは父に命ぜられたため生まれたばかりの卵を持って行ったが、その卵から生まれるのが妹の女神である。彼らはカウアイ島、オアフ島、マウイ島を経て、ハワイ島のキラウエア火山の火口にようやく落ち着いた〔『南島の神話』170頁(「第五章 火山の女神と英雄マウイ」)。〕。また別のエピソードでは、水の女神でペレの姉にあたるナマカオカハイが、旅立ったきょうだいを追いかけて、彼らへの嫉妬のままに島々で彼らが掘った火口を水浸しにすることを繰り返したため、ペレはマウイ島のにおいて姉と直接対決した。しかし戦いはペレの死で終わった。その後ペレの魂はさらに南のハワイ島へと渡り、マウナロア山のキラウエア火口に安住の地を得たとされている〔『ハワイの神話』25頁(story.02 Akua Wahine 女神)。〕。旅の理由には他にも、火事を起こしたため神の国を出された、姉の夫を誘惑したため姉に追われた、洪水によって転地せざるを得なくなった、ハワイへの強い憧れにかられた、など諸説がある〔『ハワイの神話』23頁(story.02 Akua Wahine 女神)。〕。ハワイで歌われるメレ(歌)の「Mai Kahiki Pele Nokenoke」では、ペレがカウアイ島から南へ向かうエピソードが、「Aia Lā ʻO Pele」では、ハワイ島に到着したペレが火口から溶岩を流す様子が歌われている〔。 ペレが故郷からハワイ島にたどり着く旅の経緯は、プレートテクトニクスに由来するハワイ諸島の島々の誕生過程と一致している〔『南島の神話』164頁(〔コラム〕島の形成とハワイの自然)。〕ため、古代の人々が民族移動の歴史を伝えるために残した神話ではないかと考えられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ペレ (ハワイ神話)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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